Tuesday, August 19, 2003

matan 君が消えたあの夏の夜

MATAN、
それってねぇ
贈り物っていう意味

君はそう教えてくれたよね

よし、やろうぜっ!
遊びだよね、平気、平気、
ぜんぜん

ボクはホントに、
そのつもりだったんだからね

Matan、
その瞬間
君はもう行ってしまった

たくさんの、
笑顔を残して

君のキラキラした黒いヒトミ

みんな知っていたよ、 
君が眩い空からの贈り物だって

そう、 
ほんとに遊びのつもりだったんだよね・・・

Matan、
君は十六歳だった
君は眩しかった

あの夜、
君は熱い地中海の風と共に
行ってしまった

みんな泣いた
幻でも見たかのように、

あっけなく消えてしまった君に

Matan、
またいつか
逢おう

またいつか
笑いころげよう

さみしいけれど、
君のことを思うと笑顔になれる

さみしいけれど、
君の残した笑顔とともに
生きていくことにするよ


(Matanは2003年の夏の夜、地中海の美しいナタニヤの町で、取ったばかりの免許証で友人たちとドライブに出かけたまま、夜の闇と波の音の中に消えてゆきました。夏の夜のちょっとしたカーレース、そんなお遊びだったのでしょう。享年16歳。彼の心と同じでまっすぐの黒い瞳のとても美しい少年でした。Mata、君のことは忘れない・・・)