夢の女・・・
真っ赤なルビーの指輪が溶けて
一面が血の海のように
夢の中で思った
どうしてこの血の指輪を?
そう思ってはずした指輪には
文字が刻まれていて
どうやら人の名前のようだった
小さなヨーロッパの文字が
どうやらE...とS...とB...らしい
どうやら女性の名前のようだった
知らないはずのその名前
なぜか懐かしくじっと見つめてみたら
すぅーっと
目の前に古い一枚の写真
水色のカシミアのセーターに
おそろいのカーデガン
幸せそうに
椅子に座ってほほ笑む彼女
そう、
これは彼女の指輪だ
どうしてこれが私の指に?
じっと見つめた指輪
はっ、とした
そう、
これは私の指輪
彼女は私